いのちのオアシス

9月の支援レポート


9月に入ってからは、朝晩は随分と涼しくなり、過ごしやすくなってきました。

夏休みが終わり、ボランティアの方々の数は少なくなりましたが、それでも学校や仕事など忙しくなる中でも続けて熊本の為に、今も尽きることなくボランティアの方々が来てくださっていること、心から感謝します。

 

9月も、九州キリスト災害支援センターの中で支援活動を続けています。

今は、解体のサポートや片付けの依頼、引っ越し作業、健康や心のケアなどを中心に活動しています。

いくつかの支援活動を報告します。

 

益城町安永地区は液状化が酷くこの地域一帯の地盤が下がっているそうです。

この日は、ブロック塀が根元から倒れてしまい、震災後から何も出来ていないので助けて下さいと依頼がありました。

電動削り機を使ってブロック塀を削り手で運びやすい大きさにして、トラックに運ぶ作業を行いました。

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2トントラックが満載になる程の量を処理することができ、綺麗に片付いたのを見られて依頼者の方もとても喜んでおられました。

 

益城町平田地区では、全壊の家の解体前の片付け作業をさせていただきました。

依頼主は83歳のご高齢の方で、色んなボランティアにお願いされたが断られて7月8月は1人で毎日片付けをされていたそうです。

9月に入り、疲れ果ててこれ以上はダメだと困っていた時に知り合いの方が九キ災のボランティアを受けたと聞き今回、依頼されました。

沢山の思い出の品物や本がある中で必要なものを庭に建てたコンテナハウスに移す作業をさせていただきました。

片付けしながら安堵を浮かべた依頼主の笑顔を見て私たちも本当に嬉しかったです。

 


また、南阿蘇村河陽地区にある「地獄温泉すずめの湯」へ、2回に渡って、清掃作業と畳や木材関係のものを処理場への搬送作業を行いました。

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ここは200年の歴史がある南阿蘇では有名な温泉施設です。

(※現状を知って欲しいとオーナーの意向により了承を得て施設内と集合写真を掲載しています。)

地震により土砂が本館と新館に流れ込み、道路には土砂と無数の岩が落ち、道の一部が崩れ落ちるなど多大な被害を受けました。

その後ある程度片付けた矢先に6月九州を襲った大雨で更に土砂が流れ込んできたそうです。

当時は道路も寸断されて、どうすることもできず、これから先、失望しておられました。

土砂が膝の高さまで施設に流れ込みNPO OPEN JAPANを中心に沢山のボランティアが来て泥出し作業を行って来られて、今はここまで通れるようになっています。

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今回、台風や雨により10日ぶりにすずめの湯で作業に入ることができ、OPEN JAPANとフェニックス救援隊と九州キリスト災害支援センターのボランティア総勢18名で参加させていただきました。
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3年後の営業再開に向けてオーナーの方も一緒に作業して下さいました!

本館は営業できる見込みはありますが、新館は3年後に解体予定になっているそうです。

 

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今回の依頼は、新館を一時保管場所として使用できるように壁と床下の清掃作業を行いました。

先月、泥出しを終えたばかりで、ホコリやカビが壁や床下にあり積載している状況です。

外に出されてあった畳やドア、棚、柱、床板、施設内で使用できなくなった木材を全てトラックに積み込み、処理場へ搬送する作業を行いました。

山積みになった木材を重機で積み、細かいものは手で積み込みました。

施設内では、床下を掃除機でホコリを取り、泥出しの後の壁と柱に付着したカビとホコリを取る為にエタノール液を使い清掃作業を行いました。

かなり地味な作業ですが、カビをしっかり殺菌しておかないと後々、大変な事になります。

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休憩の合間ではそれぞれの団体との交流、オーナーのお母さんと南阿蘇の素晴らしさについて話していただいたり、共に協力して一致することの大切さを教えられています。

施設を一歩出ると、この周辺一帯の被害の大きさが伺えます。

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このように、施設の周りには土砂の爪痕が生々しく残ったままですが、温泉の源泉が奇跡的に残っており、オーナーさんも「まだここで続けていけと言われているように感じる」と力強く語っておられました。

私たちはこれからも応援し、サポートしていきたいと思っています。

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この南阿蘇村河陽地区は、南阿蘇でも被災が酷い地域の1つです。

ここの集辺一体が被災してると言ってもいいほど被害の状況があります。

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今回の依頼主は赤牛を飼育されていて震災後、水や電気、ライフラインがない中で避難所に行かずに、毎日、赤牛の世話を続けておられます。

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今も水は出ないので、毎日水汲みにも行かれています。

今年はお米も作れず、田んぼの管理もできないので、九キ災に草刈りの依頼をされて、この日はあぜ道の草刈りを作業をさせていただきました。

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そして、その隣の家が解体するので、ガレキ処理のサポートもさせていただきました。

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同じく南阿蘇村河陽地区では草刈り作業も引続きさせていただいています。

この日は6台の草刈り機を使って作業を行いました!
マンパワーで3面分の田んぼのあぜ道、土手の草を刈り終えることが出来ました!

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南阿蘇村高森にある高森キリスト教会の菅原先生が震災直後から各地域を廻って、助けがいる方に声をかけておられて、今回の依頼者とつながることが出来ました。

被災している中でも地域に仕えておられる牧師先生方にとても励まされます。

 

宇土市内でも活動を行っています。

この日は宇土市を中心に活動しているNPO青年協議会のメンバーと一緒に活動しました。

NPO青年協議会は現在、生活をされていない空き家を改装して熊本復興活動を行っている企業、団体、地域の方々が住む為の場所を提供しておられる団体です。

益城町や熊本市では、住居としての場所がないのが現状で、宇土市も被害が多い地域ですが、比較的生活するには適した場所で活動拠点としても良い地域です。

この日お伺いしたお宅は18年間使われていない空き屋でした。

震災の影響で一部の瓦が剥がれ雨漏りが酷く、畳も腐れているところもありました。

すべての畳の張替え、拭き掃除、外壁を高圧洗浄器にて清掃など、単純ですがかなりの量の作業をすることができました。

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この家を提供してくださった依頼主の方ともお話させていただきました。

震災の時に避難したくても誰も助けに来てくれなくて、寝たきりの妹さんとどうやって避難すればいいかわからなくてとても怖かったとその時の苦労された事を言われていました。

益城や阿蘇が被害が多いと言われる中で、違う地域にも被災された方が多くあると知り、また祈りに覚えて行きたいと思います。

 

また別の日には、同じく宇土市内の空き家の清掃作業を行いました。

90歳の持ち主の方が立会いの為に来られていました。

病気を患って、今は声が出ない状態ですが、筆談で家での思い出の事などを教えてくださいました。

紙一枚では収まりきれないほどの事を、私たちに伝えてくれました。

その思い出の家も、熊本の復興の為に働く方々の住む場所として提供してくださるとの事です。

複雑な気持ちもあったかと思いますが、復興が前進する為に協力する持ち主の気持ちに、私たちも応えたいと思い作業させていただきました。

色んな方々の思いに支えられ、支援活動はつながっていくんだと改めて感じました。

 

熊本市中央区の被災した雑貨屋さんは震災後、2階の屋根が崩れ落ちて台所の天井から雨漏りが酷く生活はできないほどの状況ですが、それでも今も何とか住んでおられます。

雑貨屋さんということもあり、かなりの量の物が処分しないといけませんでした。

仕分け作業も時間がかかりましたが、依頼主の気持ちをお伺いしながら作業を進めていきました。

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また、公費解体も始まっています。ただし、実情としては、なかなか進んでいないのも現実です。

解体が進まないということは、被災当時の状況がそのままになっているところも多く、安全面や衛生面にも当然影響がでます。

しかし、解体が決まれば、すぐに解体ができるかというとそうではなく、多くの場合、解体の前には大型家電などを取り除く必要があるのです。

この日は、解体が決まったお宅へ家電などを取り出す作業をしました。

解体されるといっても、家電を取り出すための通路を確保するために周辺を清掃します。

4月の地震発生から手つかずでそのままになっており、加えて梅雨と猛暑と続き、カビや蛆虫が大量に発生していました。

依頼主の方も、日々の生活優先で、自分たちではどうすることもできなかったとおっしゃっていました。

そして、冷蔵庫や洗濯機などを取り出し、それらも処理場へ運搬できるようにある程度きれいに拭いていきます。

作業が終わった後、依頼者の方は本当に安堵の表情をされ、これでやっと前を向いていけるとおっしゃっていました。

どれだけの方がこのような思いを抱えているのだろうと、奮い立たされた瞬間でした。

 

このように、それぞれの地域で九キ災の働きをさせていただけていること、9月に入っても沢山のボランティアが参加してくださるので、必要な場所に神様の愛を持って活動を続けることができています。
心から感謝します。

ですが、同時にまだこれだけの必要があります。

これだけの被害状況が今もなおある、この現状を知ってください。

是非これからも皆様のご支援、サポートをよろしくお願いいたします。

 

直接的な支援活動以外の取り組みもあります。

先日は、熊本バーベストチャーチにて被災地支援特別企画スペシャルコンサートが開催されました。

ゲストは日本を愛する韓国ピアニストのゴン・ミンさん、劇団四季の俳優でボーカリストのビョン・ホギルさん、韓国トップレベルサックスフォーン奏者のパク・クァンシクさんをお迎えしました。

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熊本各教会から約80名が集まり、神様のやさしい癒しと慰めの御手が置かれたコンサートとなりました。

賛美だけでなく、涙そうそうなど、教会以外の方にもなじみのある曲をアレンジしたもの、合間合間では流ちょうな日本語での証などもされ、日本を心から愛し、私たちの心に寄り添ってくださる3人の姿勢にとても励ましを受けました。

私たち自身、支援する側も震災後から走り続けていた疲労もあり、また心身ともに安らぐということがおろそかになっていたことにも気づかされ、その優しい音色が心に染みわたるようで、聞いていて涙が止まりませんでした。

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この9月の働きも守られ、支えられ、感謝です。

九州キリスト災害支援センターは、今まで植木に活動拠点(ベース)をかまえて活動していましたが、10月より益城にベースを移して活動していきます。

これからの働きの為にも是非お祈りください。

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また、皆様もご存じの通り、9月は岩手県や北海道でも大雨による災害が発生するなどしています。

私たちも、岩手県、北海道の復興の為に心からお祈りします。

例え、「神様、どうして?」とつぶやきたくなる状況の中にあっても、お一人お一人の上に、神様の希望の光、愛のぬくもりが灯りますように。

また今年は台風が多発しており、今後も各地でどういう災害が起こるかわからない状況です。

神様の御手がありますように。

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